AO対策は事前に

AO入試のために、書類作成と対面型の審査を控えている生徒がいる。
締切まで時間がないので、膝を突き合わせて対策を練る。

これまで年間を通して「教育系の個人プロジェクト」を懸命に進めてきた生徒なので、
面接でも自己PRでも、胸を張って望めばいい結果が付いてくると思うのだが、
どうにもまとめ方や、活動の伝え方がうまくない。

生徒たちは、自身のプロジェクトや活動を一生懸命やることはやっても、
それが客観的にどの程度のレベルの活動で、
どういう評価を受けるようなものなのかがわかっていない。
面接官がなにを知りたくて、どういう言葉を待っているのか知る由もない生徒たちは、
言うべきことを言わず、言わなくてもよい説明をし始める。

BeyondのDebate&Discussionのプログラムを受けておいてくれれば
論理力がもっとついたのになあと思うが、
そんなことは言ってられない。
面接までの時間は迫っている。

集団面接や、グループディスカッション、講義を受けさせた上でのプレゼンや小論文など、
現在のAO・推薦入試は多様化している。
いくら対策を練ったとしても、すぐにメッキがはがれるような様々なアプローチを、
大学側は用意して、生徒たちを審査しようとする。

生徒が普段から考えていることや普段から使っている言葉の使い方が
表に出てしまうような試験になっているので、
小手先のテーマ対策や面接対策をしてもあまり意味がなく、
根本的なものの考え方や言葉の使い方、世の中の見方みたいなものを
しっかりと事前に鍛えておかなくてはならない。
受験直前だけでは難しい。
ペーパーテストとは、アプローチが異なる。

限られた時間の中で、できる限りのサポートはするが、
是非、AOや推薦など総合的な判断をくだされる生徒たちは、
1,2年時から、論理的な思考と批評的視点を獲得する訓練をしておいてほしい。
サポートする準備は整えていますゆえ、
是非、日々の暮らしの中から思考を変えていってほしい。
AOや推薦入試を受けない子も、同様に。
大学の面接官を相手に、高校生が、意思ある言葉を、筋の通った論理で伝えるのは、
私達にとっても、生徒にとっても、面接官にとっても、清々しいことだ。
大学も、そういう子を求めているし、
子どもたちも、やりたいことに近づける。